オペラ「魔弾の射手」ウエバー作曲
ベルリン・コンツェルトハウス初演200周年記念公演です。
コロナを逆手に取り、
オーケストラをステージにあげ、
客席を取り払い、
劇場全体を舞台した作品に!?
この閉塞した不思議な空間が、
広間にも、闇深い森にもなり、
オペラの読み替えではなく
音楽の流れにそって、
プロジェクションマッピング、レーザー光線、
白い紗幕があるときは垂れ幕となって空間を仕切ったり、
またドレープになって。
歌手の清楚な白のドレスが映えます。
ヴィジュアルが素晴らしい。
スペインの前衛集団「ラ・フラ・デルス・バウス, La Fura dels Baus」
のカルルス・パドリッサによる演出、見事です!
そのラ・フラ・デルス・バウスのメンバーによる
パフォーマンス、
射られた鹿、こうもり、犬、
美術の出し入れも(黒子のように)♪
アガーテはド・ビック。
清冽でのびやかな声、
その佇まい、素晴らしい。
この舞台の主役と言っていいでしょう。
エンヒェンはプロハスカ。
マックスはブルンス、
カスパールはフィシェッサー。
クーノーはハヴラタ、
オットカールはティモシェンコ、
隠者はファヴェイツ、印象的。
ザミエル(悪魔)はヘンチェ。
役者でしょうか、台詞で、存在感がありました。
指揮はスキンベッドのエッシェンバッハ。
あまりにも有名な序曲から
手堅くオーケストラを鳴らしていました。
<出演>
マックス(射撃の名手の猟師):ベンヤミン・ブルンス [Benjamin Bruns]
アガーテ(マックスの恋人):ジニーン・ド・ビック [Jeanine De Bique]
クーノー(アガーテの父):フランツ・ハヴラタ [Franz Hawlata]
カスパール(悪魔に魂を売った猟師):クリストフ・フィシェッサー [Carlus Padrissa]
エンヒェン(アガーテの従姉妹):アンナ・プロハスカ [Anna Prohaska]
隠者:ティル・ファヴェイツ [Tijl Faveyts]
オットカール(領主):ミハイル・ティモシェンコ [Mikhail Timoshenko]
ザミエル(悪魔):ウォルフガング・ヘンチェ [Wolfgang Häntsch]
<合唱> ベルリン放送合唱団
<管弦楽> ベルリン・コンツェルトハウス管弦楽団
<指揮> クリストフ・エッシェンバッハ [Christoph Eschenbach]
<演出> カルルス・パドリッサ [Carlus Padrissa]
収録 : 2021年6月17~19日 ベルリン・コンツェルトハウス (ドイツ)