「イサム・ノグチ 彫刻から身体、庭へ」圧巻のイサム・ノグチという多面体! @オペラシティアートー | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

「イサム・ノグチ 彫刻から身体・庭へ」展、

 

観たのは3年、2018年でした。

 

じつに充実した展示で、

 

イサム・ノグチという多面体を堪能!

東京オペラシティ アートギャラリー。


イサム・ノグチ (1904~1988)は

日本人の詩人の父親(野口米次郎)と

アメリカ人の母親のもと、アメリカに生まれる。

彫刻、舞台美術、家具、照明器具などのデザイン、

陶芸、庭、ランドスケープ・デザインを手がけています。


会場にはいるとドーンと巨大な水墨のドローイング。

北京に滞在中に水墨を学び、その折の作品が8点。

その墨の線が自在に走り、のびやかなこと。

モダンダンスのマーサ・グラハムの舞台装置、

衣装もデザインしています。

そのマーサ・グラハムのモダンダンスの映像が流れていて、

装置の大きさやどのような作品であったか、

 

観ることができました。

 

 

 

 






照明の「あかり」の部屋。

この提灯、光の彫刻といわれています。

半径2メートルもある巨大なものも展示されて。

うちではもう数十年この「あかり」を使っています。


子供のための遊具デザインや、庭、ランドスケープは

デザイン画、模型、映像で。

「チェイス・マンハッタン銀行プラザのための沈床園」など

静寂をたたえ、ゆるぎない。

 

 

 

 

 






圧巻なのが、石の彫刻。

自然から見出した<石>や<岩>、

その嶮しい肌合い、

 

厳粛なたたずまい、

すざまじい存在感。

「アーケイック」「無題」など惹きこまれて・・・

イサム・ノグチのじつに多様な活動、

圧倒的な作品群。



見ごたえがありました。





チラシにはこう紹介されています。

<若き日に北京で書いた毛筆による身体ドローイング、

モダンダンスの開拓者、マーサ・グラハムのための舞台装置、

日本で製作された陶芸品や光の彫刻「あかり」のデザイン、

さらには、ランドスケープに関わる模型・資料・動画、

そして晩年のなまで、多様な作品を通して、

「異文化の融合」や「生活と環境の一体化」>