暁翠の父「暁斎」を観たのは?
と、探したところ2015年8月。
幕末明治期に絶大な人気を博した河鍋暁斎(1831-1889)。
戯画だけでなく仏画、風俗画、動物画など
あらゆるジャンルを圧倒的な筆力で描きつくした<暁斎>。
その全容に迫る展覧会が、
暁斎の弟子でもあったジョサイア・コンドルが設計した
三菱一号館美術館で開催されました。
そのブログをこちらに
◆「画鬼暁斎 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」
を観に三菱一号館美術館へ。
河鍋暁斎(きょうさい)は
天保2年4月7日〈1831年5月18日〉生れ、
明治22年〈1889 年4月26日〉に没。
激動の幕末から明治にかけて活躍した画家。
6歳で歌川国芳に入門、9歳で狩野派へ。
さらに水墨画あり。
動物、
美人画、
戯画、
妖怪、
芸能、
道釈人物図、
春画などなど、
描かないものはない(!?)。
じつにユニークで幅広い画業。
今回の展覧会では、暁斎の偉業が大きく三つに分けて紹介。
・暁斎とコンドルとの師弟愛。
・「画鬼」と称された様々なジャンルに及ぶ型破りな作品。
・メトロポリタン美術館所蔵の水墨画の里帰り作品など。
暁斎の弟子ジョサイア・コンドル(1852-1920)はイギリス人の建築家。
彼は日本政府に招かれて、明治における近代建築に大きく貢献。
あの鹿鳴館、この展覧会が開催されている三菱一号館もコンドルの建造物。
豪放な筆さばきがあるとおもえば、
猿の毛を一本一本描く精密な描写があったり、
鯉図の魚体しなやかさ、その鱗、水のゆらぎなどが
墨の濃淡であらわされたり、
コンドルに贈った美人図の屏風の着物の柄行、
背景の稲作の描き込みなど、見所が満載。
さらに画帳や詳細な日記まで。
まさに画鬼!
地獄大夫