バルチェッローナxフローレス×ディドナート
声、声、声、そして声の競演・饗宴!
ロッシーニ作曲「湖上の美人」
以前、ロイヤルオペラ(主演3人は同じ)で観ました。
メトロポリタン歌劇場の演出は
音楽の流れに沿ったもの。
あまりロッシー二のものは観ないのですが、
これだけの歌手がそろい、見事!
というほかない熱い歌唱が繰り広げられると、
もうもう、素晴らしい!! としか言いようがありません。
ドラマはおいておきましょう(笑)。
フローレスは、甘いマスクに、
軽妙で明るいクリア、それでいて強靭な声。
ディドナートはとても個性的。
みごとな歌唱を聴かせてくれた主演二人、
さらにさらにマルコムのダニエラ・バルチェローナは
長身で厚みのあるがっしりした体型
メゾソプラノ(ズボン役)であっても、
男の中の男、兵士の中の兵士といった風情。
じつに凛々しく、この技巧的な歌に
くっきりと<人間>を造形して。
エレナ:ジョイス・ディドナート、
ウベルト(スコットランド王):ファン・ディエゴ・フローレス、
マルコム:ダニエラ・バルチェッローナ、
ロドリーゴ:ジョン・オズボーン。