清宮質文(せいみやなおぶみ)「あの夕日の彼方へ」展 4年前の今日 @高崎市美術館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

清宮質文「あの夕日の彼方へ」展、

高崎市美術館で観たのは

4年前の今日でした。

その静けさをたたえた詩情、

彼方からの微光のような、

かけがえのない作品たちでした。




◆「清宮質文(せいみや・なおぶみ 1917-1991)展を

高崎市美術館で観る。

展示はすでに後期になって。

清宮の木版、ガラス絵、モノタイプの作品が

年代順に並ぶ。

その静けさ、その此岸とも彼岸ともみえる詩情に

ほのかな灯火、かそけき蝶などに、身をゆだね、

ただただ、ただよう。


2017年1月31日(水)まで。

 

 

 

 

 

 




◆高崎市美術館 ホームページ
http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2017101900045/

木版画家として知られる清宮質文(せいみや・なおぶみ1917-1991)。

その静かな詩情は今なお多くの人を魅了し続けています。

人の営みに寄せる深い共感と、彼方へと開かれてゆく想像力の

限りない可能性を示してくれたことこそが、その仕事の本質です。

没後四半世紀を過ぎ、生誕100年を迎える清宮の想像力に

時空を超えてつながることを通して、

私たちは「絵を描く/見る」ことの本質に触れます。

これまで清宮の主な仕事である木版画と、水彩、ガラス絵、

モノタイといった傍らの仕事とは明確に区別されてきました。

生誕100年を記念するこの展覧会では、

年代順に制作テーマの変遷を追いながら、

清宮質文という「表現形式に「絵」という方法をとっている詩人」の仕事を、

あえて「透明水彩を用いた詩想(詩的創造・想像)」という一つの視点から、

木版やガラス絵といった区別なく詩的ヴィジョンの実現をめざす

一枚の絵として再検証します。

そして初期の油彩画も含めて光をめぐる「実在感」に迫ったまなざし、

特に時間と空間、永遠と一瞬を描く生涯のテーマである「夕日」の彼方で、

清宮質文のまなざしとの再会を試みます。