「なぜ踊らないの 書いて、創って、舞う 萩原葉子展」
前橋文学館で観てきました。
萩原葉子(1920-2005)・朔太郎の長女
生誕100年記念にあたる今年、
延期されていた展示が始まりました♪
その直筆の原稿、印象的です。
鉛筆で書かれた原稿、
一文字一文字にこもるエネルギー、
まるで文字を彫琢して。
苦渋の跡も見えてくるような・・・
30代で父・萩原朔太郎を書くことで始まり、
三好達治を書いた『天上の花』、
自身<萩原葉子>をみつめた『蕁麻の家』三部作など、
痛々しいまでの小説。
前橋で行われる「朔太郎忌」、
その挨拶の緊張されて、ささやくような声で
「萩原葉子です。・・・」
40代になって、ダンスを始め、
アクロバティックな踊りも70代で挑戦。
煥乎堂や前橋文学館会館のおりの
ダンスには目を見張りました。
そして、仮面や猫などオブジェ、
色彩あざやかで、なんともかわいい、
そんな葉子作品がたっぷりの展示。
2021年1月11日(月)まで
◆前橋文学館 ホームページ (アルバムでダンス、オブジェも見られます)
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詩人・萩原朔太郎の長女である萩原葉子は、
30代半ばで文筆活動を始め、
デビュー作『父・萩原朔太郎』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞、
その後も数々の賞に輝くなど作家として高い評価を得ました。
文筆家としての目覚ましい活躍のみならず、
40代半ばにはダンスを始め、
70歳を超えてアクロバティックな振付に挑戦。
さらには造形制作も行い、
68歳で初めてオブジェ展への出品を果たしました。
「出発に年齢はない」と、
「書いて、創って、踊る」を生涯続け、
遅咲きにして大輪の花を咲かせた萩原葉子。
生誕100年を迎える今年、あらためて振り返り、ご紹介いたします。