『漆黒の翼』 山本 掌の第3句集
図書新聞刊 2003年 四六版 302頁
表紙の装画はアルブレヒト・デューラー
装幀は長谷川周平。
金子兜太 ブログの紹介
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編集は小沢書店をやっておられた長谷川郁夫氏。
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小沢書店では約700冊の質の高い文芸書を刊行、
田村隆一全集の責任編集、
『堀口大學』『吉田健一』などなどの評伝を書かれ、
大阪藝大の教授などをやっておられる。
この句集を造っている時は日日、侃侃諤諤。
じつに面白かった。
「本」とは、
「言葉」とは、などなど。
十分にしごいていただいた。
そんな句集です。
鬱きざす頭蓋に散らす花骨牌(はなかるた)
うすなさけコスモスに爪をたて
白梅やあれはわたしの離魂(ドッペルゲンガー)
俳人の田中亜美さんが「海程」に、
文芸評論家・黒古一夫さんが図書新聞に
書評を書いてくださいました。
黒古さんの見出しがなんと「孤絶した立ち姿」!?
孤立でも、
孤高でもなく、
<孤絶>。
ひとりで書いてゆくことを、
あらためて、じっくり噛み締めた
・・・忘れられません。
この句集『漆黒の翼』発行にあたり、
書家・小熊廣実さんとの展覧会を高崎で催して。
『銀の』『朱夏の柩』『漆黒の翼』
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