「海原」は金子兜太主宰誌「海程」の後続誌です。
その金子兜太の名を冠した<海原金子兜太賞>に
応募してみました。
第2回になります。
俳句の新作30句。
海原の同人、会員であることが応募資格。
この「海原」11月にその詳細が
15ページにわたって掲載されています。
本賞、奨励賞、応募作品、選評などなど。
60作品の応募があり、
私の作「群青の馬」は候補になった18作品に。
冒頭の五句が紹介されています。
かつかつと一角獣は朧より
リラの雨罪咎のごと巣ごもり
昼の蝶影のもつるるそのあわい
沖に朱夏まひるまの真塩燦燦
青水無月水のまなざし水となり
7人の選考委員の山中葛子(「海程」創刊同人)さんの三位になり、
その選評は鋭くあたたか。うれしい♪
山中葛子選評「三位は『群青の馬』。
作者の顔を思い浮かべたくなるような
独特な言語空間というか、非常に個性的な30句です。
例えば<かつかつと一角獣は朧より>
<沖に朱夏まひるまの真塩燦燦>
<詩歌旱群青の馬駆けて来よ>
<寂寥やふいにくちなし抱きしか>。
この作者はおそらく生涯をかけてこうした
自分の世界観を創り出しているのだろうと思う。
途上というよりも完成度の高さを思う、言語空間の美しさ。
それぞれの句が連携プレーしている
ときめきの独自性をいただきました」。