<海原金子兜太賞>、応募してみました♪ | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「海原」は金子兜太主宰誌「海程」の後続誌です。

その金子兜太の名を冠した<海原金子兜太賞>に

応募してみました。

第2回になります。



 俳句の新作30句。

 海原の同人、会員であることが応募資格。


この「海原」11月にその詳細が

15ページにわたって掲載されています。

本賞、奨励賞、応募作品、選評などなど。

60作品の応募があり、

私の作「群青の馬」は候補になった18作品に。

冒頭の五句が紹介されています。

 

 

 

 






 かつかつと一角獣は朧より

 リラの雨罪咎のごと巣ごもり

 昼の蝶影のもつるるそのあわい

 沖に朱夏まひるまの真塩燦燦

 青水無月水のまなざし水となり




7人の選考委員の山中葛子(「海程」創刊同人)さんの三位になり、

その選評は鋭くあたたか。うれしい♪

 

 

 

 

 

 

 

 



 山中葛子選評「三位は『群青の馬』。

作者の顔を思い浮かべたくなるような

独特な言語空間というか、非常に個性的な30句です。



例えば<かつかつと一角獣は朧より

 <沖に朱夏まひるまの真塩燦燦

 <詩歌旱群青の馬駆けて来よ

 <寂寥やふいにくちなし抱きしか>。



この作者はおそらく生涯をかけてこうした

自分の世界観を創り出しているのだろうと思う。

途上というよりも完成度の高さを思う、言語空間の美しさ。

それぞれの句が連携プレーしている

ときめきの独自性をいただきました」。