ヨナス・カウフマンの「ウエルテル」2014年公演
このプロダクションを観るのは2回目。
(メトロポリタン歌劇場の配信)
もう惚れ惚れするカウフマンのウエルテル。
そのウエルテルの苦悩の心理描写の
なんと緻密で、切々と迫ってくることか。
その容姿、
そのほの暗い声での
歌唱も演技も素晴らしいことは言うまでもありません。
第三幕のアリア「春風よ、何故に私を目覚めさせるのか」を
なんども繰り返し聴いてしまいました。
第一幕ウエルテルとシャルロット
ソフィー・コッシュ(シャルロット)もさすが。
シャルロットとソフィー
リゼット・オロペーサ(ソフィー)が良かった。
ややもすると朗らかで、
ただ明るい妹になりがちなソフィー役、
姉を思いやる心情がにじんでいました。
リチャード・エア(英国):演出
演劇の演出家とか。
オーソドックスな舞台ですが、
細やかな演技、心理の描き方もうまく、ドラマティック。
美しい舞台美術とも相まって、見ごたえ十分な舞台。
指揮:アラン・アルティノグリュAlain Altinoglu
舞台美術:ロブ・ハウェル