カウフマン、苦悩の「ウエルテル」! メトロポリタン歌劇場の配信・第26週 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヨナス・カウフマンの「ウエルテル」2014年公演

 

このプロダクションを観るのは2回目。

 

(メトロポリタン歌劇場の配信)


もう惚れ惚れするカウフマンのウエルテル。

そのウエルテルの苦悩の心理描写の

なんと緻密で、切々と迫ってくることか。

その容姿、

 

そのほの暗い声での

歌唱も演技も素晴らしいことは言うまでもありません。

第三幕のアリア「春風よ、何故に私を目覚めさせるのか」を

なんども繰り返し聴いてしまいました。






 

第一幕ウエルテルとシャルロット

ソフィー・コッシュ(シャルロット)もさすが。





 

シャルロットとソフィー

 

 


リゼット・オロペーサ(ソフィー)が良かった。

ややもすると朗らかで、

 

ただ明るい妹になりがちなソフィー役、

姉を思いやる心情がにじんでいました。



 リチャード・エア(英国):演出

演劇の演出家とか。

オーソドックスな舞台ですが、

細やかな演技、心理の描き方もうまく、ドラマティック。

美しい舞台美術とも相まって、見ごたえ十分な舞台。

 
 指揮:アラン・アルティノグリュAlain Altinoglu

 舞台美術:ロブ・ハウェル