イサム・ノグチ展を観たのは2年前。
イサム・ノグチの軌跡をたどる
じつに充実した展示でした。
再掲いたします。
「イサム・ノグチ 彫刻から身体・庭へ」展を
東京オペラシティ アートギャラリーで観てきました。
イサム・ノグチ (1904~1988)は
日本人の詩人の父親(野口米次郎)と
アメリカ人の母親のもと、アメリカに生まれる。
彫刻、舞台美術、家具、照明器具などのデザイン、
陶芸、庭、ランドスケープ・デザインを手がけています。
横たわる男
会場にはいるとドーンと巨大な水墨のドローイング。
北京に滞在中に水墨を学び、その折の作品が8点。
その墨の線が自在に走り、のびやかなこと。
モダンダンスのマーサ・グラハムの舞台装置、
衣装もデザインしています。
そのマーサ・グラハムのモダンダンスの映像が流れていて、
装置の大きさやどのような作品であったか、
見ることができました。
あかり
照明の「あかり」の部屋。
この提灯、光の彫刻といわれています。
半径2メートルもある巨大なものも展示されて。
うちではもう数十年この「あかり」を使っています。
子供のための遊具デザインや、庭、ランドスケープは
デザイン画、模型、映像で。
「チェイス・マンハッタン銀行プラザのための沈床園」など
静寂をたたえ、ゆるぎない。
アーケイック
圧巻なのが、石の彫刻。
自然から見出した<石>や<岩>、
その嶮しい肌合い、厳粛なたたずまい、
すざまじい存在感。
「アーケイック」「無題」など惹きこまれて・・・
イサム・ノグチのじつに多様な活動、
圧倒的な作品。
見ごたえがありました。
チラシにはこう紹介されています。
<若き日に北京で書いた毛筆による身体ドローイング、
モダンダンスの開拓者、マーサ・グラハムのための舞台装置、
日本で製作された陶芸品や光の彫刻「あかり」のデザイン、
さらには、ランドスケープに関わる模型・資料・動画、
そして晩年のなまで、多様な作品を通して、
「異文化の融合」や「生活と環境の一体化」>
9月24日(月)まで。