2017年<萩原朔美の定点観測> 飯沢耕太郎×萩原朔美「時間を生け捕る」@前橋文学館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

飯沢耕太郎×萩原朔美「時間を生け捕る」

2017年の対談は

 

「萩原朔美の仕事展 vol1」のイヴェント。

 

そのときのブログです。

 



「定点観測写真」、

同じ場所を、同じアングルで観測するように撮影すること。

その定点観測写真を撮り続ける萩原朔美。


写真評論家できのこ文学研究家の飯沢耕太郎が

聞き役で「時間を生け捕るー定点観測写真」、

その<こだわり>、その<楽しさ>に迫るトーク。


飯沢は「見かけはひじょうに単純な構造なのだが、

その数枚の写真のなかに微妙な差異を

発見することを強制される。それらの写真のあいだで、

視線は宙吊りになり、発見された差異は、

また別の差異を生み出す」と書く。(『写真の力』より)


この「差異」と「反復」についての話。



萩原朔美は「朽ち」てくるのが好き、という。

リンゴの朽ちてくる様、

 

花はしおれ、人は歳をとる。

それは<死>の側からみる視点。


朔太郎の写真は「のすたるぢあー郷愁」で、

幻の舞台装置であって、

 

意図的に人物はとらない。

ドキュメントとしての写真ではない、と。

写真は「死」,

 

すべてのポートレートは「遺影」と。

 

 

 

 

 

 

 

 




などなど、興味深い話が次から次へと語られ、

会場は熱い。


「萩原朔美の仕事展」は2017年7月2日(日)まで。