萩原朔太郎『定本 青猫』、
また、手に取っています。
詩集『青猫』、刊行は1923年(大正12年)、
この復刻版を見つけ、入手しました。
さらに、『定本 青猫』、
朔太郎は『青猫』の詩を編集しなおし、
いくつかの詩を入れ替え、
1936年(昭和11年)に版画荘から刊行。
届いたのはその初版(翻刻版)で、
1968年に求龍堂・限定1000部の一冊。
外函はボール紙に青猫のシールが張られ、
これは経年変化でちょっと日焼け。
このマッチョな猫のイラストも朔太郎のデザイン。
青い中函に包まれるようになっており、
ここには銀で青猫が描かれている。
その中にさらに函があって、
いよいよ黄色の布に猫のシールがある
本体がおさまっている。
本の天地だけでなく三方に
青の流水紋様がほどこされて。
朔太郎は本の造本にもこだわりがあるとは聞いていたが、
ここまで凝っていたとは・・・
画像のよりずっと美しい本で、
いつくしむように1ページ、
1ページを見ているこのごろ。