「何物も無し! 進むのみ!」
萩原恭次郎生誕120年記念展、
前橋文学館で観てきました!
一歩展示室に入るとそこは
恭次郎(1899 - 1938年)の詩そのものの世界。
展示ケースはもとより天井、床、壁、
恭次郎の詩、言葉が、降りそそぐ!
恭次郎の体内空間に紛れ込んだよう。
ひとつの壁面には詩が一行ごとに映写され、
その前には車輪などのオブジェが
ランダムに置かれて。
このインスタレーション、
美術館に展示されていい作品ではないか!
と思えます。
この恭次郎展の展示会場そのものが作品では。
2020年1月26日(日)まで。
萩原恭次郎生誕120年記念は
群馬県立土屋文明記念館
「詩とは? 詩人とは?」と同時開催。
◆前橋文学館ホームページ
「多くの近代詩人を輩出してきた前橋。
その中にあって、大正末期から昭和初期にかけて、
きわめて先鋭的な活動を展開した詩人・萩原恭次郎――。
初期の抒情詩を経て、未来派、ダダイズム、
構成主義といった前衛芸術の波に身を投じ、
1925(大正14)年には、
日本におけるアヴァンギャルド芸術運動の
記念碑的詩集『死刑宣告』を刊行。
アナキズム、農民詩へとスタイルを変え、
美術や音楽、舞踊、演劇など、
他ジャンルとの往還的な活動を繰り広げ、
39歳で早逝した詩人は、
常に時代の先端を疾走し続けました」。