詩人・小山正孝の作品にふれる、
「感泣亭例会」が11月10日(日)に催され、
参加してきました。
小山正孝(おやま まさたか 1916年 - 2002年11月13日)は
詩人。中国文学者。
「四季」「山の樹」「文学館」同人。
関東短期大学教授をつとめられ、
丸山薫賞を受賞された。
感泣亭(かんきゅうてい)は閑静な住宅地にあって、
小山正孝の詩集「感泣集」からの名。
毎年命日の11月13日前後に例会を催していて、
今回は<第八詩集「十二月感泣集」を中心に>。
青木由弥子さん、上手宰さんの発表、
渡邊啓史さんによる明晰な解説と分析がみごと。
正孝最後の詩集「十二月感泣集」と題された詩篇、
友人・知人の追悼詩がこころに迫って。
その後、とても手の込んだ薬膳料理で懇親会。
今回も小山正孝の親友・山崎剛太郎さんが出席され、
現在101歳とは思えない闊達な話しぶり。
シックな葡萄色のシャツがすてき。
参加しているのは「四季」や「山の樹」の同人の詩人、
俳人、画家、編集者などなど。
梶三和子さんの正孝詩の朗読で会を終了。
◆小山正孝プロフィール
盆景家小山潭水の次男として、
東京青山に生まれる。
府立四中を経て、弘前高等学校_(旧制)に進み、
本格的に文学を志す。
旧制弘前高等学校時代に、
杉浦明平の紹介で立原道造と知り合い、
強い影響を受け、詩作を始める。
初期にはソネット形式を多用した、抒情詩を多く作った。
後には、散文的要素が強い哲学的、
幻想的な世界を構築したり、日常に潜む危機を描いていった。
初期から晩年まで、その詩の中心的課題は、「愛」であった。