奇僧 風外慧薫(ふうがい えくん)、ご存知でしょうか? 上州仏教美術展 @前橋市立図書館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「第一回 上毛仏教美術展」を

前橋市立図書館で観てきました。



上毛(群馬)の寺院や個人が所蔵する仏教美術品を集めたとか。

仏像や仏画、経典など約70点を展示。

平安期から江戸時代の作品が並びます。

 

 

風外慧薫(ふうがい えくん)は初めて観ました。

闊達な筆ずかい、ぎょろりとした目、

ちょっと仙涯を思わせます。

 

 

 

 

 

 



生涯が強烈。

永禄11年(1568)安中生まれ。

相模(さがみ)成願寺住職でしたが、

曾我山中の巌窟(がんくつ)に暮らし、

遠江(とおとうみ)石岡にうつります。

承応(じょうおう)3年ごろ墓穴をほらせ、

植木のように立ったまま穴の中で、

入寂(にゅうじゃく)したとか!? 87歳。



江戸前期の画僧で、

「曹洞宗禅画の祖」と呼ばれているとか。



得意とした達磨(だるま)、

 

自画像が展示されています。


伎楽面など面白く、

「雨乞の神面」鑿あとも荒々しく、印象的。

良寛の「書」も。


11月26日まで。