皆川博子『夜のアポロン』 本の紹介 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

小説家・皆川博子『夜のアポロン』

2019年3月20日刊。

発行の日に本屋へ、その夜に読了。

妖しく、幻想的な作品(24編)たっぷりの短編集。

これらの作品、雑誌に発表されたまま、

単行本、『皆川博子 コレクション(全12巻)』にも未収録とか。

まだまだそうした短篇があるとのこと。愉しみ♪


福田隆義のイラスト

中川多理の人形と小説とのコラボレー ションも。

装幀は柳川貴代。


この『夜のアポロン』は

2018年10月に刊行された『夜のリフレーン』と

対を成すような造本(こちらも装丁:柳川貴代)。

 

並べるとうつくしい双子のよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「BOOK」データベースはこちら

皆川博子が紡ぐ、妖艶かつ幻惑的な短編集

夫に執拗につきまとう女には驚くべき秘密 があった「恋人形」
芝居小屋で起きた人気役者の謎めいた自殺と、
その驚くべき顛末を描く「赤姫」。
絵画をこよなく愛した父の死後、
母の中に巣くう狂気に意外な形で気づく「陽射し」。
女性の秘めた復讐心を静謐な筆致で浮かび上がらせる「紡ぎ唄」。
中川多理氏が制作した球体関節人形から想を得た
「そこは、わたしの人形の」など24篇。

初期の作品から現在までの単行本未収録作品を精選して収録。
短くも濃密な物語の数々に、
著者の物語世界の多彩さと奥深さを堪能できる贅沢な作品集。