ポール・クローデル(1868-1955)
フランスの詩人、そして駐日大使(1921-1927)。
あの天才彫刻家カミーユ・クローデルは姉。
『百扇帖(ひゃくせんちょう)』はクローデルが
俳諧にインスピレーションを得て書かれた
短詩172篇。
クローデルはこのすべての詩を墨書しています。
その主題に対応した漢字二字を
画家・有島生馬(ありしま いくま)が添えています。
クローデルが日本を離れる1926年にコシバ社から刊行。
折帖形式(29.3×10)。
私が友人から恵与されたのは
フランスのガリマール社刊 2012年。
<牡丹>
牡丹の曰く
君われを呼んでぼたんといふ
さもあらばあれ
君にしてわがまことの名を知らんとき
われはたちまちにして崩るべし
(山内義雄訳)
◆『詩人大使ポール・クローデルと日本』水声社 2018年
昨年・2018年がクローデル生誕150年。