林芙美子の記念館が新宿の中井にあります。
芙美子は1903年〈明治36年〉12月31日 - 1951年。
この建物は昭和16年(1941)8月から
昭和26年(1951)6月28日に
その生涯を閉じるまで住んでいた家。
林芙美子、エネルギッシュな作家というイメージですが、
身長143センチ、というのには驚きました。
大正11年(1922)に上京して以来、
行商や女工などさまざまの職を転々とし、
昭和5年(1930)に落合の地に移り住み、
昭和14年(1939)12月にこの土地を購入し、
建てたのがこの建物。
落ち着いた日本建築で、
当時は1000坪もあったとか。
いまは敷地はその半分とのことですが、
都内とは思えないほど、木々が茂り、
山茶花が咲いて。
かつては芙美子が好きで孟宗竹の竹林だった由。
生活棟と画家の夫・緑郎のためのアトリエ棟に別れ、
アトリエにはドイツ製のアップライトも。
心臓病で亡くなったのは、この書斎。
享年48歳。
設計は山口文象。
数寄屋造りと民家風がほどよく調和して、
その部屋によって、凝った木材、天井も網代だったり、
細部にこだわった造りで、
なによりもすっきりとしています。
ちょうどボランティア・ガイドの説明もあって、
じっくりと見ることができました。
こちらの林芙美子記念館のホームページで、
各部屋・間取り図をご覧ください。
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