玉三郎「幽玄」鼓童、歌舞伎座に! 秀山祭九月大歌舞伎 夜の部 @歌舞伎座 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

玉三郎の新作歌舞伎舞踊「幽玄」、

 

秀山祭九月大歌舞伎 夜の部です。

 

 

「幽玄」は、能の「羽衣」「石橋」「道成寺」の

 

三本の演目を新たに歌舞伎舞踊にした作品。

 

玉三郎の意欲作。

 

 

幕のあがる前、熱っぽく、張りつめた気が、

 

歌舞伎座に満ちていました。

 

 

「羽衣」が最初の演目。

 

演奏はすべて鼓童。

 

ついに歌舞伎座へ<鼓童>が立つ。

 

松羽目の装置に和太鼓数十人が前面へ出て、

 

つづいて、歌昇の伯竜以下大勢の伯竜が出てくる。

 

衣装の彩りもうつくしい。

 

とても視覚的。三階席なので、

 

その幾何学的な動きがよりわかって。

 

 

玉三郎、花柳寿輔による演出・振付。

 

金冠白衣の玉三郎の天人が息をのむよう。

 

静寂をたたえた一足、

 

舞踊というより舞であるのか。

 

 

「石橋」の獅子の毛振りに会場がわく。

 

「道成寺」において、鼓童がめざましい躍動。

 

その演奏、うたなどかつて観ることのない舞台。

 

この「幽玄」、

 

まさに歌舞伎座での玉三郎&鼓童のリサイタルでしょうか。