録画しておいた「トスカ」を観ました。
「ザルツブルク復活祭音楽祭2018」での
プッチーニ作曲「トスカ」。
シュトゥルミンガーによる新演出でしたが、
とてもドラマティックで見ごたえあり。
時代は現在に移され、衣装もそれ。
美術はとても豪華。
驚くべきことに、
スカルピアは第二幕でトスカに刺されて死ぬのですが、
この演出では生きており、
ラストで銃でトスカを撃ち殺す。
カバラドッシを銃殺刑にするのが子供たちなのはちょっと・・・
なんといっても歌手たちが素晴らしい。
トスカのA.ハルテロス、迫力のある美女で、
強靭な声がとても艶やか。
カヴァラドッシのA.アントネンコは
スピントなテノール。とても情熱的。
アリア「星はきらめき」は圧巻でした。
スカルピアのテジエの歌、演技ともにさすが。
冷徹に、権力のもとにトスカを追いつめてゆく、
自身のいやらしさやそのなかにどこか高貴なものも。
ティーレマンの指揮とドレスデンのオーケストラは
ドラマティックで見事な演奏。
トスカ:アニヤ・ハルテロス
カヴァラドッシ:アレクサンドルス・アントネンコ
スカルピア男爵:リュドヴィク・テジエ
アンジェロッティ:アンドレア・マストローニ
教会の番人:マッテオ・ペイローネ
スポレッタ:ミケルディ・アチャランダバソ
シャローネ:ルーペルト・グレージンガー
看守:レヴェンテ・パール
羊飼いの少年:ベンヤミン・アスター
指揮:クリスティアン・ティーレマン
管弦楽:ドレスデン国立歌劇場管弦楽団
合唱:ザルツブルク・バッハ合唱団
児童合唱:ザルツブルク音楽祭および劇場児童合唱団
演出:ミヒャエル・シュトゥルミンガー
収録:2018年3月21・24日、4月2日/ザルツブルク祝祭大劇場
(画像はWebからお借りしました)