「伝心 ~玉三郎かぶき女方考~ 『京鹿子娘道成寺』 @NHK Eテレ | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。









<伝心~玉三郎かぶき女方考~『京鹿子娘道成寺』>

「にっぽんの芸能」の特集「伝心~玉三郎かぶき女方考~」

その第一弾が歌舞伎舞踊の大作

「京鹿子娘道成寺(きょうがのこむすめどうじょうじ)」。


玉三郎の女形の<技>、

そしてその作品への解釈がなんと深遠なこと。


能からの「乱拍子(らんびょうし)」ひとつでも、

経験・解釈・時間を経ていくつ踏むか、変遷している。

手毬や手ぬぐいのさばき、

手踊り、振り鈴の華麗な劇場での映像を映し、

スタジオでの技の解説をしながら踊ってゆく。

ひとつひとつの動作から次にうつる、

その残像が眼に残り、

まさに身体でえがく楷書、草書であったり、絵画であるよう。

玉三郎の<美学>が凝縮されて,

この番組そのものが玉三郎の作品。



◆「京鹿子娘道成寺」解説はこちらへ

女が大蛇と化して愛する男を焼き殺した
道成寺伝説を基にしているが、
物語そのものを踊るのではない。
テーマは娘の恋心。
恋する娘の様々な姿を、色とりどりの衣裳や小道具で
彩り豊かに綴っていく。
歌舞伎舞踊を代表する絢爛豪華な作品。

  http://enmokudb.kabuki.ne.jp/repertoire/968