ザルツブルク復活祭音楽祭2017 楽劇「ワルキューレ」
カラヤンの創設した「ザルツブルグ復活祭音楽祭」の五十周年。
1967年第1回目の公演は「ワルキューレ」。
ヘルベルト・フォン・カラヤンの指揮、演出。
オーケストラはベルリン・フィル、
舞台美術がギュンター・シュナイダー=ジームセン(1926~2015)。
その「ワルキューレ」(全3幕) ワーグナー 作曲を
演出:ヴェラ・ネミロヴァ
舞台美術:ギュンター・シュナイダー
=ジームセン(舞台再構築:ジェンス・キリアン)
により再構築、再演出されたものを上演。
50年前とは思えない、というより
ワーグナーの音楽そのものの原初のエネルギーを
表現している、と感じられる素晴らしい舞台。
バイロイトでの歌手やオーケストラは素晴らしいのに、
演出や舞台美術がネックになって、
楽劇に入れないこともあるが・・・
いままさに初語された言葉、
圧倒的な歌唱やオーケストラ、
と録画でも身を乗り出すほど。
ジークリンデのアニヤ・ハルテロス、強靭な声に情感がにじむ。
ブリュンヒルデ:アニヤ・カンペ、
ヴォータン:ヴィタリ・コワリョフによる終幕の
父娘の抑えた声に葛藤、苦悩、情愛が横溢して、心に迫る。
この舞台、ザルツブルグ劇場で聴けたら・・・
ジークムント:ペーター・ザイフェルト
ヴォータン:ヴィタリ・コワリョフ
ジークリンデ:アニヤ・ハルテロス
ブリュンヒルデ:アニヤ・カンペ
フリッカ:クリスタ・マイヤー
フンディング:ゲオルク・ツェッペンフェルト
ゲルヒルデ:ヨハンナ・ヴィンケル 他
シュターツカペレ・ドレスデン
管弦楽:ドレスデン国立管弦楽団
指 揮:クリスティアン・ティーレマン
演 出:ヴェラ・ネミロヴァ
収録:2017年4月 ザルツブルク祝祭大劇場