「萩原朔太郎 詩集『月に吠える』100年記念展
ーここからすべてが始った」を
前橋文学館で観る。
今日が初日。
エレベーターの扉に田中恭吉「夜の花」がお出迎え。
入口には巨大な本が!
『月に吠える』の装画「夜の花」
そして口絵がページをめくるようになっている。
田中恭吉の作品が拡大され、壁面を飾る。
なんといっても『月に吠える』の生原稿、
訂正の後が生々しい。
「殺人事件」は一行削られ、
「しもつき」になっているが初出は「九月」だったり、
興味はつきない。
田中恭吉「冬の夕」、
恩地孝四郎「抒情(よろこびあふれ)」の原画がうれしい。
『月に吠える』、詩画集というにふさわしい。
詩集『月に吠える』 装画:田中恭吉「夜の花」
日本に三冊しかないという検閲前の
『月に吠える』がある。
この詩集が出版され、
詩人、小説家などいかに反響があったか、
各人のさまざまな評の載る冊子が並ぶ。
現在の作家による
朔太郎の詩からイメージしたアート作品、
アニメーション「蛙の死」、
オブジェ「猫」などの展示も。
10月9日(月)まで。