<ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展
ー16世紀ネーデルラントの至宝 ― ボスを超えて ―>
東京都美館で観る。
チケットも行列をせずに手にできた。
が、会場内は満員。
展覧会の構成はこちら。
Ⅰ. 16世紀ネーデルラントの彫刻
Ⅱ. 信仰に仕えて
Ⅲ. ホラント地方の美術
Ⅳ. 新たな画題へ
Ⅴ. 奇想の画家ヒエロニムス・ボス
Ⅵ. ボスのように描く
Ⅶ. ブリューゲルの版画
Ⅷ. 「バベルの塔へ」
あまり見ることのない木彫の聖像、
時代が付き、静けさをたたえている。
「聖クリストフォロス」
なんといってもヒエロニムス・ボスの真作の油彩が2点。
「放浪者」、そして「聖クリストフォロス」
1500年頃の制作、
ボイマンス・ファン・ベーニンゲン美術館蔵。
代表作「悦楽の園」はプラド美術館でみたが、
また再会したい。
そのボスの奇想の系譜はブリューゲルにも、
しっかりと受け継がれ、
樹木人間や魚など画布のどこを見ても
異形のものたちがひしめく。
「聖アントニウスの誘惑」 1556年
いよいよ「バベルの塔」へ。
ここは一列に並び、牛歩ですすみ、
「止まるらないでください」と係員。
縦59.9センチ、横74.6センチに
緻密に描かれた画を見る、
といより通り過ぎる(?)状態なので、
二列目でじっくり観る。
細部は映像、300パーセント拡大した画をみて、
また原画に戻る。
これを数回かくりかえして。
人を170センチと仮定すると、
このバベルの塔510メートルになるという。
どれぼどブリューゲルの描き込みが
精緻でリアルなことか。
公式ホームページはこちら
http://
7月2日(日)まで。