「展翅せよその子十六うすまぶた」 俳句から詩へ 展翅せよその子十六うすまぶた 掌 無窮を とざし 否 久遠を そこに 双の 掌を かかげ さざめく言葉は すでにいらない たましいは 尽きることなく 湧き出でる か あふれる夜 したたりて ひとを誘う それはなに 酷薄な空に 美貌の海に 漆黒の太陽 煌よう白月 何処へ 運ばれ ゆくか ここに 来て はやく 忘却を延べ さあ 早く その <死>