交響曲「ゆく河の流れは絶えずして」
柴田南雄生誕100周年、没後20年にあたる
2016年11月7日、サントリーホールで上演された
山田和樹指揮による演奏会を録画で観る。
柴田南雄
柴田南雄作品を山田自身が企画し、
上演した演奏会。
この演奏で文化庁芸術祭大賞を受賞。
曲目は
ディアフォニア
追分節考
交響曲「ゆく河の流れは絶えずして」
<ディアフォニア>
オーケストラによる不確定要素(弦の奏者の任意のモティーフ)
による作品。
<追分節考>
合唱と朗読による劇場空間をフルに活かしたシアターピース。
いままでに3000回も国内外で演奏されたという。
指揮者の団扇(柴田南雄の書)に書かれた指示により
歩きながら歌われ、語られる。
サントリーホール、劇場全体が<声>によって包まれる。
尺八は関一郎。
<交響曲「ゆく河の流れは絶えずして」>
柴田自身の音楽史、
バロック風、ロマン派、後期ロマン派、現代音楽、
鴨長明による「ゆく河・・・」が繰り広げられ、
なにか壮大な宇宙空間とでもいった
根源的な響きが
しずかなしずかな熱気が
重層してゆく大曲。
◆管弦楽:日本フィルハーモニー交響楽団
合 唱:東京混声合唱団、武蔵野音楽大学合唱団
尺 八:関一郎
指 揮:山田和樹