「日和聡子『びるま』から『砂文』まで」展が開催されている
萩原朔太郎記念 前橋文学館において、
第二十四回萩原朔太郎賞受賞の
日和聡子「日日の文(もん)に触れて」
詩人・日和聡子による講演が催された。
スラリとした方で、シックな黒のワンピース。
とつとつとご自身のなかの言葉を
手繰り寄せながら、つぶやくように話す。
その閑かな、独特な雰囲気が染み入って。
たいせつな言葉(詩)をそっと手渡たされた、よう。
お話しのあと、展示をみる。
◆前橋文学館ホームページ
「萩原朔太郎賞に至るまでの日和聡子さんの詩と小説、
それを生み出す日和聡子ワールドを、
さまざまな資料の展示をとおしてご紹介します。
独自の民話風の文学世界は、詩にも小説にも流れています。
それは、時にユーモラスでありながら、
生の闇を抉摘(けってき)する深さを湛えています」。
◆日和聡子(詩人・作家)
島根県生まれ。立教大学日本文学科卒。
2002年『びるま』で第七回中原中也賞。
2012年『螺法四千年記』で第34回野間文芸新人賞。
2016年『砂文』で第24回萩原朔太郎賞。
他の詩集に『唐子木』『風土記』『虚仮の一念』。
小説に『おのころじま』『校舎の静脈』など。