「モノ黒ーム展」 @高崎タワー美術館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

 

 

 

 

 

 

 

 

今日から開館のタワー美術館。

「モノ黒ーム 多彩な黒」と

水墨、書に焦点をしぼった美術展。

「黒」という色にあるさまざまなニュアンスを

じっくり観ることができる展示。

 

 



 ◆タワー美術館 ホームページ

黒は、数ある色のなかでも不思議な存在です。

そのまま黒い色を表わすこともありますが、

光の届かない闇や暗さ、

つまり色さえも見えない状態を表わすこともあり、

さらには線描のように存在を際立たせることもあります。


日本画で用いる代表的な黒色は墨ですが、

岩絵具にも黒色はあります。

そして、墨も岩絵具の黒も、黒色は一様ではありません。

青っぽい黒、茶色っぽい黒、漆黒のような黒、

そしてキラキラ光る黒。

黒は、とても表情が豊かな色なのです。


絵画では、その濃淡によって明暗を表わし

黒の階調による作品世界を作り上げ、

線描にすると立体をかたどる輪郭となり、

対象の周囲をぼかして隈取ることで存在を浮き立たせ、

明暗、影をも表わすなど、実に多彩な姿を見せます。

そして、書になると筆記の軌跡となり、

そこに筆の上下左右の動きさえも閉じ込めます。

色ばかりか、明暗、深浅などをも表わすことのできる黒は、

色彩の再現とは異なる次元で表現を可能にする

不思議な色なのです。


1月15日(日)まで。


画像はこちらから(真中より下)
  http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2016100100012/


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

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