「朔太郎・朔美写真展」を観る。
朔太郎は写真を<ノスタルヂア>
「自然の風景の中に反映されてる、自分の心の郷愁を写したいのだ」
とエッセイに書く。
その朔太郎の写した景を朔太郎の孫・朔美が
同じ場所で写す。まさに定点観測。
その展示「朔太郎が切り取った風景を求めて」。
時代が代わって、変わってしまったもの、
あるいは変わらないもの、「時」を視覚化したともいえる。
このコーナー、「パノラマ ジオラマ グロテスク展」の各所に
朔太郎の撮った「立体写真」がおかれ、
手にとって、見ることができる。
10月30日(日)まで。
ひさしぶりに常設展も。
朔太郎の愛したギターや初版本はもとより、
朔太郎の意匠による机、これは先日ETVの「美の壷」で紹介された。
ここの高田博厚のブロンズ像「萩原朔太郎」がいい。
朔太郎の存在そのもの、内面のまでの彫琢が深い。
高田博厚「萩原朔太郎像」(鎌倉市HPより)
朔太郎と室生犀星の詩誌「感情」の100年にあたるとかで、
バックナンバーがずらり。
朔太郎が表紙などを考え、犀星が編集・製本などをやったという。
「感情」の表紙の装画、これを恩田孝四郎が毎号、描いていた。
出かけてみては?