「パノラマ ジオラマ グロテスク」ちらし
「パノラマ ジオラマ グロテスク 江戸川乱歩と萩原朔太郎」を
萩原朔太郎記念 前橋文学館で観る。
萩原朔太郎生誕130年を記念する
前橋文学館特別企画展。
入口からもはや「乱歩&朔太郎」ワールド。
ちらしにある「ぐろくて、かわいい」、
「変態だっていいじゃない。」のキャッチコピーがお出迎え。
文学館入口(萩原朔美FBより)
<江戸川乱歩ー日本における推理小説の開拓者・確立者
萩原朔太郎ー日本近代詩の変革者・確立者。
異なるジャンルで足跡を残した二人が、
生前親交を深め合っていた。
朔太郎は乱歩の小説を、乱歩は朔太郎の「猫町」、
アファオリズムを高く評価していました。
乱歩と朔太郎には、作品に表れた幻想性、怪奇性、
グロテスクといった共通項のほか、
連続活劇映画やパノラマ、手品への嗜好など、
趣味においても共通するところがたくさんあります>
と展覧会図録のごあいさつに記されている。
原稿や書簡、贈りあった自著、手品の小道具など、
まさに「見せる(魅せる)」展示となっている。
朔太郎の飲酒、乱歩の少年(愛)に
乱歩は下戸で朔太郎は好みがなかったことを
お互いに残念がっている手紙など、興味深い。
乱歩の孫・平井健太郎氏と朔太郎の孫・萩原朔美氏の
乱歩の土蔵での写真なども。
12月18日にはお二人の対談「猟奇な二人の病気な話」が催される。
この展覧会の図録もじつに丁重に造られ、
詳細な年譜など、じっくり読むことにしよう。
12月18日(日)まで。