「パノラマ ジオラマ グロテスク 江戸川乱歩と萩原朔太郎」 @前橋文学館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

「パノラマ ジオラマ グロテスク」ちらし

 

 

 

「パノラマ ジオラマ グロテスク 江戸川乱歩と萩原朔太郎」を

萩原朔太郎記念 前橋文学館で観る。

萩原朔太郎生誕130年を記念する

前橋文学館特別企画展。

 


入口からもはや「乱歩&朔太郎」ワールド。

ちらしにある「ぐろくて、かわいい」、

「変態だっていいじゃない。」のキャッチコピーがお出迎え。

 

文学館入口(萩原朔美FBより)

 

 

<江戸川乱歩ー日本における推理小説の開拓者・確立者

 萩原朔太郎ー日本近代詩の変革者・確立者。

異なるジャンルで足跡を残した二人が、

生前親交を深め合っていた。

朔太郎は乱歩の小説を、乱歩は朔太郎の「猫町」、

アファオリズムを高く評価していました。

乱歩と朔太郎には、作品に表れた幻想性、怪奇性、

グロテスクといった共通項のほか、

連続活劇映画やパノラマ、手品への嗜好など、

趣味においても共通するところがたくさんあります>

と展覧会図録のごあいさつに記されている。

原稿や書簡、贈りあった自著、手品の小道具など、

まさに「見せる(魅せる)」展示となっている。


朔太郎の飲酒、乱歩の少年(愛)に

乱歩は下戸で朔太郎は好みがなかったことを

お互いに残念がっている手紙など、興味深い。


乱歩の孫・平井健太郎氏と朔太郎の孫・萩原朔美氏の

乱歩の土蔵での写真なども。

12月18日にはお二人の対談「猟奇な二人の病気な話」が催される。

 

 


乱歩孫・平井健太郎&朔太郎孫・萩原朔美 乱歩の蔵にて(〃)
 

 

この展覧会の図録もじつに丁重に造られ、

詳細な年譜など、じっくり読むことにしよう。


12月18日(日)まで。