安西篤『現代俳句の断想』は
『秀句の条件』、『金子兜太』に続く、第三評論集になる。
2016年6月25日 海程社刊。
『金子兜太』は師・金子兜太に挑んだ950枚になる大著。
本著は帯にあるよう
「金子兜太をはじめとする
現代俳句の巨峰、奇峰の個性をわたり
俳句形式の諸問題を探りつつ
現代の状況と内面に迫る」
句集評、まなざしは、鋭くもあたたかい。
講演録があるのもうれしい。
やわらかな安西さんの口調が感じられて。
「俳句の音韻について」に、示唆をうけた。
講演する安西篤氏
◆安西篤 プロフィール
昭和 7年(1932年)4月14日三重県生まれ(82歳)。
昭和32年(1957年)職場の先輩、見学玄・船戸竹雄両氏の知遇を得て
梅田桑孤氏編集の「胴」 同人となる。
昭和37年(1962年)「海程」入会、金子兜太に師事。
昭和59年(1984年)より昭和62年(1987年)まで「海程」編集長。
平成 3年(1991年)海程賞。
平成26年(2014年)『秋の道』で現代俳句協会賞。
句集『多摩蘭坂』『秋情(あきごころ)』『秋の道(タオ)』など。
評論集『秀句の条件』『金子兜太』、共著に『現代の俳人101』など。
現在、現代俳句協会顧問、海程会会長。