デュトワ指揮「ペレアスとメリザンド」演奏会形式 @N響 2014 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。


ちらし



「ペレアスとメリザンド」2014年12月の

デュトワ指揮によるNHK交響楽団を録画で観る。

ドビッュシー作曲によるこのオペラを演奏会形式での上演。


ペレアスをステファーノ・デグー、

メリザンドをカレン・ヴルチ、

ゴローをヴァンサン・ル・テクシエ、

アルケルをフランツ・ヨーゼフ・ゼーリヒ、

イニョルドをカトゥーナ・ガデリア、

医師をデイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン、

ジュヌヴィエーヴにナタリー・シュトゥッツマン、

羊飼に浅井隆仁。合唱は東京音楽大学。


デュトワ




デュトワはこのオペラは演奏会形式での上演が

よりドビッュシーの繊細な<音>を表現できる、という。

まさにそうした演奏で、

精緻な弱音がなんともニュアンスがあって、美しい。

<音楽>に集中できる。

そしてフランス語が心地よいこと。


どの歌手も素晴らしい。

歌手は先日のバーバラ・ハンニガン「ペレアスとメリザンド」の
   http://ameblo.jp/bashouza/entry-12193397124.html

ペレアス(ステファーノ・デグー)と

アルケル王(フランツ・ヨーゼフ・ゼーリヒ)は同役。

この「ペレアス」ではゴローの苦悩・不安が胸に迫ってくる。


全体





オケピットのなかからでなく、

舞台の視覚にとらわれることなく、

音が響いてくる。

「ぺリアスとメリザンド」ほど奏会形式での上演が

ふさわしいオペラはないかもしれない。


カーテンコール


            ( 画像はN響 HPより)