「ペレアスとメリザンド」2014年12月の
デュトワ指揮によるNHK交響楽団を録画で観る。
ドビッュシー作曲によるこのオペラを演奏会形式での上演。
ペレアスをステファーノ・デグー、
メリザンドをカレン・ヴルチ、
ゴローをヴァンサン・ル・テクシエ、
アルケルをフランツ・ヨーゼフ・ゼーリヒ、
イニョルドをカトゥーナ・ガデリア、
医師をデイヴィッド・ウィルソン=ジョンソン、
ジュヌヴィエーヴにナタリー・シュトゥッツマン、
羊飼に浅井隆仁。合唱は東京音楽大学。
デュトワはこのオペラは演奏会形式での上演が
よりドビッュシーの繊細な<音>を表現できる、という。
まさにそうした演奏で、
精緻な弱音がなんともニュアンスがあって、美しい。
<音楽>に集中できる。
そしてフランス語が心地よいこと。
どの歌手も素晴らしい。
歌手は先日のバーバラ・ハンニガン「ペレアスとメリザンド」の
http://ameblo.jp/bashouza/entry-12193397124.html
ペレアス(ステファーノ・デグー)と
アルケル王(フランツ・ヨーゼフ・ゼーリヒ)は同役。
この「ペレアス」ではゴローの苦悩・不安が胸に迫ってくる。
オケピットのなかからでなく、
舞台の視覚にとらわれることなく、
音が響いてくる。
「ぺリアスとメリザンド」ほど奏会形式での上演が
ふさわしいオペラはないかもしれない。
( 画像はN響 HPより)