オペラ「ボエーム」を録画で観る。
ザルツブルグ音楽祭2012年に上演されたプロダクション。
ミミはネトレプコ、もう圧倒的な声、歌唱で、
ネトレプコが歌うことでドラマが、劇的な空間が出現する。
ロドルフォはピョートル・ベチャワ、ちょっと細身になって、
素晴らしいテノール。
ムゼッタのニノ・マチャイゼ、ゴージャスな毛皮も似合って、
とっても魅力的。
マルチェッロのマッシモ・カヴァレッティもいい。
このメンバーでの「ボエーム」、最強ではないだろうか。
オーケストラはウィーンフィル、
なんといっても音が美しい。
指揮はダニエレ・ガッティ。
演出はダミアノ・ミキエレット。
現代のパリ、カルチェ・ラタンの若者達になっていて、
ミミはランプの火ではなく、煙草の火を借りに来る。
第二幕は、なんでもあり。
パリの地図が舞台に張り出されて、
「P」の文字の入ったスーパーマン(?)が舞台を飛ぶ。
第三幕はパリの高速道路の高架下。
荒涼とした、寒々しさが際立つ。
すでにDVDになっているよう。
◆「ボエーム」プッチーニ作曲
アンナ・ネトレプコ(ミミ)
ピョートル・ベチャワ(ロドルフォ)
ニーノ・マチャイゼ(ムゼッタ)
マッシモ・カヴァレッティ(マルチェッロ)
アレッシオ・オアルドゥイーニ(ショナール)
カルロ・コロンバーラ(コルリーネ)、他
指揮:ダニエーレ・ガッティ
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
演出:ダミアノ・ミキエレット
収録時期:2012年8月
収録場所:ザルツブルク、祝祭大劇場(ライヴ)