吉増剛造 詩集『怪物君』  | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。



怪物君




吉増剛造・詩集「怪物君」

2011年3月11日、あの大震災から書き続けられた詩。

「震災の後に見た光景、

土地の記憶、

人々の声、

古今東西の言葉」とブックデータにあるが・・・

この本を語る言葉、掬い切れるものはもたない・・・

詩はここまできたか、と感慨にあるのみ。

まさに極北の詩といったらよいのか・・・

日本語、万葉仮名、フランス語、英語、韓国語など表出される。

よくこの作品が詩集に、

本になったという思いも強い。

カリグラムのような、読めないほど細かな文字、

『怪物君』の生原稿を「吉増剛造展」で見たが、

その細密な文字で書かれたうえに水彩のドローイング。

これも随所に挟み込まれている。


本についてはこのみすず書房のサイトをご覧ください。
  http://www.msz.co.jp/topics/07986/



言葉と声にこだわる吉増自身の朗読で

この詩を聴いてみたい。