晩夏・ばんか | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。











  
  晩夏光亜霊長類研究所                掌












◆晩夏・晩夏光・夏深し


バンカ、という語感には、「夏深し」とは違って、

どこか男性的な、きっぱりしたひびきがある。

いくぶんかもの憂い感じを含みながら、

なお衰えぬ暑光を思わせる。


眼にうつる風景は夏そのままであっても、

こころの内側には夏果てのおもいが深い。

けんらんたる夕焼空を見るのも多くこのごろ。


飯田龍太による<晩夏>の稿。 日本大歳時記より