作曲家サティ生誕150年「サティースフィクション」 @NHK-BS | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。



サティ

              サティ(ウキペディアより)




今年は作曲家サティー生誕150年(1866年~1925年)

サティのドキュメンタリーを録画で観る。


題して「サティースフィクション」。


とてもよく出来た台本に、

映像が美しく、

なによりもエスプリがあって、

じつに面白い。


サティの生涯を時系列に描いているのだが、

サティのその風変わりな人格、作曲、曲について、

その当時フィルムでジャン・コクトーが、語り、

ルネ・クレール『幕間』ではサティも飛び跳ねていたり、

もう目が離せない。


ヴァラドン(あのユトリロのママ)との恋愛の後は

もう「女はいらない」とか、


長いちょっと曲のタイトルとは思えないのを

書き込んである、その朗読の禁止、とか


ロシアバレエ「パラード(見世物小屋)」で成功しても

金銭感覚がないので、それまでと同じく貧しかったり。


フランス印象派と同時代でありながら、

まったく音楽の傾向は異なっている。


その曲の紹介では

ピアノ・デュオはアップライトのうえに

もう一台ピアノ載せて「風変わりな美女」を。


「家具の音楽」弦楽奏者の演奏する場所が、

まず工場、レストラン次はなんと水の上。

水の中にはゆうゆうスイマーたち。


あの840回弾けという「ヴェクサシオンVexations」では

52拍を弾いているうちに雪が降り始め、

回数が増えるにしたがって、雪がどんどん積もってくる。

ピアニストの頭の上は凍り、グラントピアノにも雪の山。

ヴェクサシオンとは「嫌がらせ」「癪の種」とはいえ、

卓抜。



サティ・イラスト



時おり挟み込まれるアニメーションは

後年サティが描いた画というか

イラストの線にも似ている。


最後に出てきたサティは

めずらしく微笑んで。



<出 演>
ロバート・オーリッジ(音楽学者)
ジャン・ピエール・アルマンゴー(ピアニスト/サティーの伝記作家)ほか


<曲 目>
「風変わりな美女」から「大リトルネッロ」「フランス―月世界」
「家具の音楽」から「音のタイル張り」
グノシエンヌ 第1番
ジムノペディ 第1番 ほか


<演 奏>
グラウシューマッハー・ピアノ・デュオ
シュテフェン・シュライエルマッハー(ピアノ)ほか



カフェ「黒猫」

           カフェコンセール「黒猫」のポスター
           (ここであの「ジュ・トゥ・ヴー」など書かれた)