『朱夏の柩』は山本 掌の第二句集。
現代俳句協会青年部の発行の
「フリーダム句集9」。
1995年刊。
表紙は青金、
左上に題字と著者名のシンプルな造り。
表紙はフリーダム句集トータルして
この装幀で、色を選ぶ。
句集の構成は
金子兜太による序、
朱夏(しゅか)
白秋
玄冬
春
寒牡丹
それに<花唱風弦>と題した
俳句の曲の楽譜を載せている。
この曲は山本 掌の句にギタリストで
作曲家の書き下ろしたオリジナル曲。
当時はこの<花唱風弦>のコンサートを
上野の奏楽堂を初め各地で上演していた。
自作の句をメゾソプラノが歌い、
作曲したギタリストがギターを弾く。
(このシンガーソングライターズは
クラシックではもしかしたら初めて?)
この奏楽堂でのコンサートに
『朱夏の柩』を置くことになり、
一晩のコンサートの準備だけでも
すざまじいエネルギーを要求されるに
それに本造りが同時進行だったので、
非常にたいへんな思いをした。
◆句集『朱夏の柩(しゅかのひつぎ)』山本 掌
発行:現代俳句協会青年部
発売:邑書林