展翅 Ⅱ -俳句から詩へー 展翅せよその子十六うすまぶた 掌無窮をとざし否久遠をそこに双の掌をかかげさざめく言葉はすでにいらないたましいは尽きることなく湧き出でる かあふれる夜したたりてひとを誘うそれはなに酷薄な空に美貌の海に漆黒の太陽煌よう白月何処へ運ばれゆくかここに来てはやく忘却を延べさあ早くその<死>