小栗康平監督「FOUJITA」 @ユナイテッドシネマ前橋 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。



foujitaちらし



小栗康平、10年ぶりの新作[FOUJITA」を観る。

一つひとつのショットが、なんと美しい映像か。
詩情をたたえた静謐な画。
その積み重なりで、
映像そのものが語りかけてくる。

前半は1920年代のパリ、
すでに渡仏10年、画壇の寵児となったフジタ(オダギリ・ジョー)。
カフェで、花魁道中を模した乱痴気騒ぎのパーティー、
高村光太郎の詩をシニカルに聞くフジタ。

後半は一転し1940年代、軍事下の日本。
戦争画を描き、その画の横に軍服で立ち、
敬礼をするフジタ。
五人目の妻(中谷美紀)と疎開。


藤田嗣治(1886~1968)の
伝記が語られるわけではない、。

藤田嗣治についてよく語られる
「フランスでリベラルに生きてきた画家が、
なぜ一転して戦争協力画を手掛けたのか?」ということは
この映画を観た観衆自身に、
その感性に問いかけてくる・・・か。


予告編
http://foujita.info/

ロードショーで上映中。