ネプレプコ&ドミンゴ「イル・トロヴァトーレ」ザルツブルグ音楽祭2014年 @NHK-BS | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

ザルツブルグ音楽祭




ザルツブルグ音楽祭2014年、
オペラ「イル・トロヴァトーレ」を録画で観る。

なんといってもネプレプコのレオノーラ、
そしてあのドミンゴがルーナ伯爵を演る(!?)。
(テノールのドミンゴがバリトンの役を・・・この時、73歳)

マンリーコのフランチエスコ・メーリ、とても健闘、
ハイCはちょっとキツイ。

アズチェーナのマリー:ニコル・ルミューもいい。
もう十年くらいした渋みの増した声で聴いてみたい。

ドミンゴのルーナ伯爵、
さすがの存在感。
歌唱に多少のことがあってもドミンゴその迫力、
ドラマの要となっている
(ドミンゴ様、出て、歌ってくださるだけでいい♪)。

ネトレプコのレオノーラが圧巻。
あの1年前の赤の広場コンサートのレオノーラとは
別人かと思えるほど歌い込み、自分のものにしている。

緻密で充実した声が第一声から始まり、
とくに第4幕の「恋はばら色の翼に乗って」の
ソット・ヴォーチェのなんと見事なこと。
低音域にも、深々とした色彩のある声。
凄みすらも感じさせる。
このカヴァティーナが終っての鳴り止まない拍手。
(このアリア、何回も巻き戻してしまった!)


ダニエレ・ガッティの指揮、
ウィーン・フィルハーモニーによるヴェルディは
うねり、切迫し、この血なまぐさいオペラを構築する。

演出は現在の美術館という設定で、
二つの時代を自在に行き来するという読みかえ。
これはどうなのか、疑問。


◆ザルツブルグのホームページに(なんと)
「イル・トロヴァトーレ」全曲がアップされてとか。

これは第4幕のレオノーラ、ルーナ伯爵の二重唱
http://www.medici.tv/#!/trovatore-anna-netrebko-placido-domingo-salzburg-festival



◆ジュゼッペ・ヴェルディ作曲<歌劇「トロヴァトーレ」(全4幕)>

マンリーコ:フランチエスコ・メーリ

レオノーラ:アンナ・ネトレプコ

ルーナ伯爵:プラシド・ドミンゴ

アズチェーナ:マリー:ニコル・ルミュー


フェランド:リッカルド・ザネッラート

イネス:ディアナ・ハラー

ルィス:ジェラルド・シュナイダー


<指揮>ダニエレ・ガッティ

<管弦楽>ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団


<演出・美術>アルヴィス・ベルマニス

<衣装>エヴァ・デッセカー

<照明>グレーブ・フィルシユテインスキー

<合唱>ウィーン国立歌劇場合唱団

<合唱指揮>エルンスト・ラフェルスベルガー


収録2014年8月15日ザルツブルグ祝祭大劇場(オーストリア)


◆「イル・トロヴァトーレ」のウキはこちら
 
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AC