ザルツブルグ音楽祭2014年、
オペラ「イル・トロヴァトーレ」を録画で観る。
なんといってもネプレプコのレオノーラ、
そしてあのドミンゴがルーナ伯爵を演る(!?)。
(テノールのドミンゴがバリトンの役を・・・この時、73歳)
マンリーコのフランチエスコ・メーリ、とても健闘、
ハイCはちょっとキツイ。
アズチェーナのマリー:ニコル・ルミューもいい。
もう十年くらいした渋みの増した声で聴いてみたい。
ドミンゴのルーナ伯爵、
さすがの存在感。
歌唱に多少のことがあってもドミンゴその迫力、
ドラマの要となっている
(ドミンゴ様、出て、歌ってくださるだけでいい♪)。
ネトレプコのレオノーラが圧巻。
あの1年前の赤の広場コンサートのレオノーラとは
別人かと思えるほど歌い込み、自分のものにしている。
緻密で充実した声が第一声から始まり、
とくに第4幕の「恋はばら色の翼に乗って」の
ソット・ヴォーチェのなんと見事なこと。
低音域にも、深々とした色彩のある声。
凄みすらも感じさせる。
このカヴァティーナが終っての鳴り止まない拍手。
(このアリア、何回も巻き戻してしまった!)
ダニエレ・ガッティの指揮、
ウィーン・フィルハーモニーによるヴェルディは
うねり、切迫し、この血なまぐさいオペラを構築する。
演出は現在の美術館という設定で、
二つの時代を自在に行き来するという読みかえ。
これはどうなのか、疑問。
◆ザルツブルグのホームページに(なんと)
「イル・トロヴァトーレ」全曲がアップされてとか。
これは第4幕のレオノーラ、ルーナ伯爵の二重唱
http://www.medici.tv/#!/trovatore-anna-netrebko-placido-domingo-salzburg-festival
◆ジュゼッペ・ヴェルディ作曲<歌劇「トロヴァトーレ」(全4幕)>
マンリーコ:フランチエスコ・メーリ
レオノーラ:アンナ・ネトレプコ
ルーナ伯爵:プラシド・ドミンゴ
アズチェーナ:マリー:ニコル・ルミュー
フェランド:リッカルド・ザネッラート
イネス:ディアナ・ハラー
ルィス:ジェラルド・シュナイダー
<指揮>ダニエレ・ガッティ
<管弦楽>ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
<演出・美術>アルヴィス・ベルマニス
<衣装>エヴァ・デッセカー
<照明>グレーブ・フィルシユテインスキー
<合唱>ウィーン国立歌劇場合唱団
<合唱指揮>エルンスト・ラフェルスベルガー
収録2014年8月15日ザルツブルグ祝祭大劇場(オーストリア)
◆「イル・トロヴァトーレ」のウキはこちら
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A4%E3%83%AB%E3%83%BB%E3%83%88%E3%83%AD%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%83%88%E3%83%BC%E3%83%AC