「画鬼 暁斎KYOSAI」 @三菱一号館美術館 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。


画鬼 ちらし



「画鬼暁斎 幕末明治のスター絵師と弟子コンドル」を観に
三菱一号館美術館へ。

河鍋暁斎(きょうさい)は
天保2年4月7日〈1831年5月18日〉生れ、
明治22年〈1889 年4月26日〉に没。

激動の幕末から明治にかけて活躍した画家。

6歳で歌川国芳に入門、9歳で狩野派へ。
さらに水墨画あり。
動物、
美人画、
戯画、
妖怪、
芸能、
道釈人物図、
春画などなど、描かないものはない(!?)。
じつにユニークで幅広い画業。


今回の展覧会では、暁斎の偉業が大きく三つに分けて紹介。
・暁斎とコンドルとの師弟愛。

・「画鬼」と称された様々なジャンルに及ぶ型破りな作品。

・メトロポリタン美術館所蔵の水墨画の里帰り作品など。

 
暁斎の弟子ジョサイア・コンドル(1852-1920)はイギリス人の建築家。
彼は日本政府に招かれて、明治における近代建築に大きく貢献。
あの鹿鳴館、この展覧会が開催されている
三菱一号館もコンドルの建造物。


河鍋暁斎 地獄太夫



豪放な筆さばきがあるとおもえば、
猿の毛を一本一本描く精密な描写があったり、
鯉図の魚体しなやかさ、その鱗、水のゆらぎなどが
墨の濃淡であらわされたり、
コンドルに贈った美人図の屏風の着物の柄行、
背景の稲作の描き込みなど、見所が満載。

さらに画帳や詳細な絵日記も。

まさに画鬼。


後期 8月4日~9月6日まで。