オペラ「運命の力」・ヴェルディ作曲を観た。
なんといっても4幕のレオノーラ「神よ平和を与えたまえ」、
これを聴きにゆくといっても過言ではない。
そんな名曲。
で、どうだったか。
レオノーラのイアーノ・タマーはうつくしい声。
あのドラマを、自身のことばとしているか、どうか・・・
ドン・アルヴァーロのゾラン・トドロヴィッチは籠もり気味の独特の声。
ドン・カルロのマルコ・ディ・フェリーチェはよく響く声。
主役三人がドラマを立ち上がらせているか、疑問。
歌手の中ではこのひと。
プレツィオジッラのケテワン・ケモクリーゼは迫力ある声で、容貌も華やか。
「ラタプラン」が場を盛り上げる。
グァルディアーノ神父の松位浩は見事な歌唱。
先の「マノン・レスコー」あれだけの演奏を聴かせた
東フィル、紗幕の向うにあるといった音。
この公演、残念ながらあまり感銘は受けなかった・・・
【レオノーラ】 イアーノ・タマー
【ドン・アルヴァーロ】 ゾラン・トドロヴィッチ
【ドン・カルロ】 マルコ・ディ・フェリーチェ
【プレツィオジッラ】 ケテワン・ケモクリーゼ
【グァルディアーノ神父】 松位 浩
【フラ・メリトーネ】 マルコ・カマストラ
【カラトラーヴァ侯爵】 久保田真澄
【マストロ・トラブーコ】 松浦 健
【合 唱】 新国立劇場合唱団
【管弦楽】 東京フィルハーモニー交響楽団
【指揮】 ホセ・ルイス・ゴメス
【演出】 エミリオ・サージ
【美術・衣裳】 ローレンス・コルベッラ
【照明】 磯野 睦