「マリア・カラス 伝説のオペラ座ライブ」 @渋谷シネマライズ | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。


マリア・カラス





マリア・カラス、
唯一のライブ映像、
それもあの伝説のパリオペラ座デヴュー
のアーカイブ映像を観た!


唯一残る貴重なオペラ上演映像の「トスカ」第二幕を含む、
パリ・オペラ座における伝説的なガラ・コンサートの全て。
1958年12月19日。

曲目はこれ。


◆ヴェルディ『運命の力』序曲  

◆ベッリーニ『ノルマ』より
《反乱を教唆する声だ》
《清らかな女神よ》
《儀式はこれで終わった》
《ああ!初めの頃の誠実な愛が》
共演:ジャック・マルス(バス)

◆ヴェルディ『イル・トロヴァトーレ』より
《行っていいわ・・・》
《恋はばら色の翼に乗って》
《ミゼレーレ 哀れみたまえ》
共演:アルベール・ランス(テノール)

◆ロッシーニ『セビリアの理髪師』序曲

◆ロッシーニ『セビリアの理髪師』より
《今の歌声は》

◆プッチーニ『トスカ』第2幕
共演:ティト・ゴッビ(バリトン:スカルピア)
    アルベール・ランス(テノール:カヴァラドッシ)
    ルイ・リアラン(テノール:スポレッタ)
    ジャン・ポール・ウルトー(バス:シャルローネ)

演出:ジョゼ・ベックマン
.........................................................
指揮:ジョルジュ・セバスティアン
演奏:パリ・オペラ座国立劇場管弦楽団/合唱団
映像監督:ロジェ・ベナムー


圧巻は「トスカ」2幕。
トスカとティト・ゴッビのスカルピア息詰まる、
切迫する場はもはや演技・オペラ・舞台というものであることを超え、
スカルピアの屈折した情念は炎となり、
しかも冷徹にトスカに迫る。
観ているものはあたかもその<殺し>にいてしまった、かのよう。

この二人の歌は<歌>っていることすら超越し、
「オペラ」という概念すら凌駕している。
(「ああ、オペラだったんだ」と気づくのはカバラドッシの出で。
そのくらい位相が異なる)

かつて「カラスとゴッビの『トスカ』」をレコードで聴き、
衝撃を受けたことを昨日のように思う。

よく映像が残っていた、と。

貴重な映像を観ることができた。


ホームページより

絶頂期のマリア・カラス
伝説となった舞台の貴重なライブ映像
1958年12月19日、史上最高の歌姫として、
その一挙手一投足が世界中の注目を集めていたマリア・カラスは、
満を持してパリ・オペラ座にデビューした。

客席にはフランス大統領ルネ・コティをはじめ、
ブリジッド・バルドー、エリーザベト・シュヴァルツコップ、
ミシェル・モルガン、ルイーズ・ド・ヴィルモラン、
ジュリエット・グレコ、ジェラール・フィリップ、イブ・モンタン、
チャーリー・チャップリン、ジャン・コクトーなど、
綺羅星のようなセレブリティが列席。
劇場の外にも歌姫を一目見ようという人々が詰めかけた。

本作はその伝説的なガラ・コンサートの全てを撮影したライブ映像で、
現存するアーカイヴ映像中、最も完全な形で
絶頂期のマリア・カラスの姿を伝えるものである。

特にコンサート後半に上演される歌劇『トスカ』第二幕は、
カラスが残した唯一のオペラ上演映像*で、
1950年代の10年間に凝縮されるカラスの最盛期の舞台をただ一つだけ
今に伝える貴重なものである。
(*引退状態となる前年の1964年に演じた同幕の映像が他に残るのみ。)

また、『トスカ』でスカルピア男爵を歌って共演するのは、
20世紀のイタリア・オペラを代表するバリトン歌手のティト・ゴッビ。
マリア・カラスと対峙して火花が散るような素晴らしい演技を見せる。

半世紀を経て、世界初となる今回のスクリーン上映で公開されるのは、
序曲演奏などを含めたコンサートの全貌を明らかにする完全版。
嵐のようなカーテンコール、バックステージでのカラスを捉えたショット、
煌びやかな客席の様子、ガルニエ宮時代のパリ・オペラ座のたたずまいなど
全てのシーンが見逃せない。

リマスター音声で、全盛期のカラスの歌と演技をたっぷりと楽しむことができる。

※1958年に収録された古い映像であることをご理解いただきご鑑賞ください。





●予告編はこちらから
 http://callas1958.com/