
「美術でたどる物語展」を高崎タワー美術館で観た。
「源氏物語」や説話など読み継がれるだけでなく、
美術作品としてもつくられてきた。
なかでも「源氏物語」は絵画や工芸などさまざまな時代、
さまざまなジャンルでとりあげられてきた。
画家が描いた源氏の切り口は各人各様で
あることをいまさらのようにおもえた作品群。
梶田半古《源氏物語図屏風》は明治期に源氏全五十四巻の
印象的な場面を描き、貼り合せ屏風にしたもの。
江戸期の《源氏かるた》、
各巻の代表的な和歌を一首づつ選び、
絵札には象徴的なモティーフが描かれる。
とても印象的で惹かれたのは現代作家の山本茜による
截金(きりかね)を硝子の中にいれた作品。
なかの金箔をうす~く、うすく截って構成された
ガラスのなかの無限ともいえるイメージを喚起する。
またひかりの角度で見えてくる景が異なり、
みるものを惹きつけてやまない。
松園の「小町図」もほのとしたけはいが馨しい。
3月22日(日)まで。
◆高崎タワー美術館 ホームページ (画像はこちらから)
http://www.city.takasaki.gunma.jp/docs/2014122500100/
◆山本 茜(截金(きりかね)作家)
http://akane-glass.com/?page_id=12
源氏物語シリーズも