壽新春大歌舞伎 夜の部 @歌舞伎座 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

新春大歌舞伎




壽新春大歌舞伎へ。
ロビーも餅花など飾られ、
すっかり新春の装い。
お着物の方も多いのでさらに華やぐ。

ロビー



夜の部。

玉三郎の「女暫(おんなしばらく)」
「暫(しばらく)」の主人公を「女」に置き換えた演目。
晴れやかな様式美の舞台。
玉三郎の立女形と七之助の若女形がうれしい。


猿之助「黒塚」が圧巻。
糸繰りうたはしみじみと
芒が原の月光に照らされ、
自分の影と戯れるように踊る。
後ろ姿も婆そのもの。

ここの照明のうつろいも素晴らしい。

鬼婆になっての長袴を捌きの立ち回り、
つい「婆、仏法などに負けるな」などと(笑)。

勘九郎の阿闍梨がいい。


正面


 

一、番町皿屋敷(ばんちょうさらやしき)


青山播磨 吉右衛門
腰元お菊 芝 雀
並木長吉 桂 三
奴権次 吉之助
柴田十太夫 橘三郎
放駒四郎兵衛 染五郎
渋川後家真弓 東 蔵

二、女暫(おんなしばらく)

   
  巴御前    玉三郎
蒲冠者範頼   歌 六
清水冠者義高 錦之助
  女鯰若菜  七之助
  茶後見   團 子
 手塚太郎   弘太郎
 紅梅姫     梅 丸
家老根井行親 橘三郎
   局唐糸   笑 也
  成田五郎  男女蔵
  轟坊震斎  又五郎
舞台番辰次  吉右衛門


三、猿翁十種の内 黒塚(くろづか)

   
老女岩手実は安達原の鬼女  猿之助
          山伏大和坊  門之助
          強力太郎吾  寿 猿
          山伏讃岐坊  男女蔵
          阿闍梨祐慶  勘九郎