壽新春大歌舞伎へ。
ロビーも餅花など飾られ、
すっかり新春の装い。
お着物の方も多いのでさらに華やぐ。
夜の部。
玉三郎の「女暫(おんなしばらく)」
「暫(しばらく)」の主人公を「女」に置き換えた演目。
晴れやかな様式美の舞台。
玉三郎の立女形と七之助の若女形がうれしい。
猿之助「黒塚」が圧巻。
糸繰りうたはしみじみと
芒が原の月光に照らされ、
自分の影と戯れるように踊る。
後ろ姿も婆そのもの。
ここの照明のうつろいも素晴らしい。
鬼婆になっての長袴を捌きの立ち回り、
つい「婆、仏法などに負けるな」などと(笑)。
勘九郎の阿闍梨がいい。
一、番町皿屋敷(ばんちょうさらやしき)
青山播磨 吉右衛門
腰元お菊 芝 雀
並木長吉 桂 三
奴権次 吉之助
柴田十太夫 橘三郎
放駒四郎兵衛 染五郎
渋川後家真弓 東 蔵
二、女暫(おんなしばらく)
巴御前 玉三郎
蒲冠者範頼 歌 六
清水冠者義高 錦之助
女鯰若菜 七之助
茶後見 團 子
手塚太郎 弘太郎
紅梅姫 梅 丸
家老根井行親 橘三郎
局唐糸 笑 也
成田五郎 男女蔵
轟坊震斎 又五郎
舞台番辰次 吉右衛門
三、猿翁十種の内 黒塚(くろづか)
老女岩手実は安達原の鬼女 猿之助
山伏大和坊 門之助
強力太郎吾 寿 猿
山伏讃岐坊 男女蔵
阿闍梨祐慶 勘九郎