猿之助奮闘公演、2ヶ月目は明治座で。
昼の部「夏姿女団七」を観る。
、
浜町にある明治座、
芝居の中に「浜町」の場があって、まさにぴったり。
「夏姿女団七」は「夏祭浪花鑑」の
書き換え狂言にある「男性が主役の芝居を女性にする」芝居。
「夏姿女団七」も団七を女に書き換え、
役名は団七縞のお梶に義平次婆おとら、
場面は浪花から柳橋、両国、浜町といった知名の江戸へ。
殺しの場は「泥場」から「水場」へ。
猿之助、すっきりした夏姿の芸者で登場、
団七縞の粋なこと。
春猿との色違いの姿での立ち回りも見もの。
なんといっても竹三郎の<おとら婆>!
騙りでの局姿の上品なたたずまいから、
ばれてのからの<悪婆>ぶりの達者なこと。
殺しの場での憎々しさといったらない。
すっかり贔屓になりました。
猿之助、殺しの血を洗い流す本水の
たっぷりかけていたことか。
昼の部、
ほかに「高時」。
25日まで。
◆夏姿女團七(なつすがたおんなだんしち)
序 幕 柳橋草加屋の場
二幕目 両国橋橋詰錨床の場
大 詰 浜町河岸の場
團七縞のお梶 市川 猿之助
玉島磯之丞 市川 門之助
琴浦ことおはつ 尾上 右 近
一寸お辰 市川 春 猿
釣船の三婦 市川 猿 弥
義平次婆おとら 坂東 竹三郎
◆初日前の公開舞台稽古
猿之助(お梶)、竹三郎(おとら)の画像も
http://www.kabuki-bito.jp/news/2014/10/post_1240.html