「夏姿女團七」猿之助奮闘公演 @明治座 昼の部 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。

11月 猿之助・明治座



猿之助奮闘公演、2ヶ月目は明治座で。
昼の部「夏姿女団七」を観る。

浜町にある明治座、
芝居の中に「浜町」の場があって、まさにぴったり。

「夏姿女団七」は「夏祭浪花鑑」の
書き換え狂言にある「男性が主役の芝居を女性にする」芝居。

「夏姿女団七」も団七を女に書き換え、
役名は団七縞のお梶に義平次婆おとら、
場面は浪花から柳橋、両国、浜町といった知名の江戸へ。
殺しの場は「泥場」から「水場」へ。

猿之助、すっきりした夏姿の芸者で登場、
団七縞の粋なこと。
春猿との色違いの姿での立ち回りも見もの。

なんといっても竹三郎の<おとら婆>!
騙りでの局姿の上品なたたずまいから、
ばれてのからの<悪婆>ぶりの達者なこと。
殺しの場での憎々しさといったらない。
すっかり贔屓になりました。

猿之助、殺しの血を洗い流す本水の
たっぷりかけていたことか。

昼の部、
ほかに「高時」。

25日まで。


◆夏姿女團七(なつすがたおんなだんしち)

序 幕 柳橋草加屋の場
二幕目 両国橋橋詰錨床の場
大 詰 浜町河岸の場 

   
團七縞のお梶   市川 猿之助
玉島磯之丞    市川 門之助
琴浦ことおはつ  尾上 右 近
一寸お辰      市川 春 猿
釣船の三婦    市川 猿 弥
義平次婆おとら  坂東 竹三郎


◆初日前の公開舞台稽古
 猿之助(お梶)、竹三郎(おとら)の画像も
  http://www.kabuki-bito.jp/news/2014/10/post_1240.html