「現代俳句年鑑」は、
毎年現代俳句協会から発刊されている年鑑。
会員の近詠(俳句)をメインに編まれ、
そのなかに「俳誌のプロムナード」があり、
474ページに「月球儀」の紹介が掲載。
<俳誌のプロムナード>
俳句作家の一人ひとりが一本の木であるとすれば、
所属する結社(誌)は
俳句の森あるいは俳句の林でしょう。
それがあつまると、楽しい小径が生まれます。
それが<俳誌のプロムナード>です。
来年はさらに長いプロムナードとなることでしょう。
どうぞ頁を開き、ご自由に散策をお楽しみください。
このキャプションがあり、
各俳誌があいうえお順に紹介されている。
◆月球儀
俳句を支柱としたメゾソプラノ
山本掌の個人誌。
表紙 司修
題字・装幀 伊豫田晃一
師系 金子兜太
●俳句の他、各号特集を組む。
「言葉から音へ」、「音と言葉の間(はざま)」、
「言葉の身体化」、「萩原朔太郎撮影の写真に俳句」、
「ドキュメンタリー映画のまなざし」。
音楽(ステージ)作品として<うたい語る「おくのほそ道」>の脚本などを掲載。
●萩原朔太郎撮影の写真への俳句
麦の秋やぶれし海図少年期 山本 掌
影なくすに唇(くち)に秋蝶触れてより 〃
翼たためる馬かいまみし葡萄の木 〃
霧といて霧を耕し霧となる 〃
忌日まで草の結界泳ぎゆく 〃
霧を裂きゆく言の葉を一花(いちげ)とし 〃
『現代俳句年鑑 2015』 現代俳句協会 2014年10月25日刊
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