もうひとつの最上川 芭蕉「おくのほそ道」羽黒をたちて酒田の港へ。 海に入りこむ最上川の句。 暑き日を海に入れたり最上川 芭蕉 <今日の暑い一日を海に流しいれてしまったことよ。 この奔流する最上川は> 夕方に涼味立つ最上川の爽快さ。 「暑き日」とは暑い一日の意であるが、 最上川が夕日を海に流し入れるがごとき 心象を伴うことを意識しての表現。 新潮日本古典集成「芭蕉文集」より