羽黒山  芭蕉「おくのほそ道」 | 「月球儀」&「芭蕉座」  俳句を書くメゾソプラノ山本 掌のブログ

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第四句集『月球儀』
「月球儀」俳句を支柱とした山本 掌の個人誌。

「芭蕉座」は芭蕉「おくのほそ道」を舞台作品とする
うた・語り・作曲・ピアノのユニット。
    



俳句を金子兜太に師事。「海程」同人・現代俳句協会会員。




いよいよ出羽三山へ。
まずは羽黒山(はぐろやま)。




   涼しさやほの三日月の羽黒山               芭蕉





<清涼の気が四辺を包み、
こころも清まる思いであること。
おりからの淡い光を放つ三日月の下に、
黒々と静まり返っているこの羽黒山のたたずまいは>

賛美の表現に挨拶の心も託するが、
一句に墨絵のような神韻が感じられる。
「ほの三日月」に「ほの見える」を言いかける>。

            新潮日本古典集成「芭蕉文集」より





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涼し・涼(りょう)・朝涼(あさすず)・夕涼(ゆうすず)・晩涼(ばんりょう)
夜涼(やりょう)・涼風・涼風・月涼し・新涼

水辺の木陰など、
心地よい夏の涼しさをいう。

夏の季語。


前橋、スコールのような雨と雷がやみ、
涼しい風に。