いよいよ出羽三山へ。
まずは羽黒山(はぐろやま)。
涼しさやほの三日月の羽黒山 芭蕉
<清涼の気が四辺を包み、
こころも清まる思いであること。
おりからの淡い光を放つ三日月の下に、
黒々と静まり返っているこの羽黒山のたたずまいは>
賛美の表現に挨拶の心も託するが、
一句に墨絵のような神韻が感じられる。
「ほの三日月」に「ほの見える」を言いかける>。
新潮日本古典集成「芭蕉文集」より
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涼し・涼(りょう)・朝涼(あさすず)・夕涼(ゆうすず)・晩涼(ばんりょう)
夜涼(やりょう)・涼風・涼風・月涼し・新涼
水辺の木陰など、
心地よい夏の涼しさをいう。
夏の季語。
前橋、スコールのような雨と雷がやみ、
涼しい風に。